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転載元 http //www1.odn.ne.jp/cah02840/ynu/1hw.html 【フランス語はどんな言語か】 フランス語を日常何らかの形で話す人口は世界で約1.3億人。この数はドイツ語と日本語にほとんど同じです。しかし、日本語は日本だけ、ドイツ語はドイツ、オーストリアなどヨーロッパの数カ国でしか使われていないのに対してフランス語を使用する国は30カ国以上(ヨーロッパ、カナダ、アフリカ、中東など)あり、また多くの国際組織でも事務用語として採用されています。 ヨーロッパの言語(英語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語など)は「インド・ヨーロッパ語族」という言語ファミリーに属しています。これは太古の昔に共通の言語を有していたという説によるもので、語彙や文法構造は比較的類似しています。フランス語もこの語族にあることから、フランス語と英語はかなり近似した言語であるといえます。特に語彙についてはそのことが言え、英語語彙の実に7割はフランス語起源と言われています。たとえば次の語彙は英語・仏語ともに同形で、意味も同じか近似しています。 station (英語)駅 (フランス語)(地下鉄の)駅 mars (英語・仏語)3月 ただし英語はMarsと書く orange (英語・仏語) オレンジ decide (英語)決める (フランス語)(私、彼、彼女が)決める ただしフランス語はdécide long (英語・仏語) 長い フランス語は原形(男性単数形) また、英語の単語を知っていれば、意味を類推することができるフランス語の語彙も多くあります。 famille(家族)、rapide(速い)、nécessaire(必要な)、riz(米)、demander(求める) しかし、文法構造は英語とは異なる部分もあります。その典型は、フランス語は名詞が男性名詞・女性名詞に分けられ、これに係る形容詞や冠詞はその性や数によって変化する、という性の存在です。英語と日本語しか知らない者にとってはこれは非常に厄介な存在ですが、実はヨーロッパ語のほとんどそしてアラビア語の名詞は男性・女性、もしくは男性・中性・女性に分かれているのです。性のない言語は日本語をはじめとするアジアの諸言語、そしてヨーロッパ諸語の中では英語だけということになります。もう一つは動詞の語尾変化(活用といいます)が極めて多様である点です。英語も三人称単数現在形や過去形においては動詞の活用が見られますが非常に単純なのに対して、フランス語は一つの動詞単語について原則50近くもの活用があります(例)。 「歌う」chanter という動詞の活用 私は今歌っている 。Je chante maintenant. 直説法現在形 私は昨日歌った。J’ai chanté hier. 直説法複合過去 私は明日歌うだろう。Je chanterai demain. 直説法単純未来 彼が私の家に来たときは、私は歌っていた。 Quand il est venu chez moi, je chantais. 直説法半過去 彼が私の家に来るならば、私は歌を歌うだろうに。 S’il venait chez moi, je chanterais. 条件法 動詞語尾の活用の多様性はスペイン語、イタリア語、ポルトガル語などラテン系のヨーロッパ諸語(ロマンス諸語と言われます)の典型です。フランス語もこれに該当します。 発音(音声)は英語に比べると単純です。たとえば英語のaはtape、cat、allで発音が異なるのに対し、フランス語の場合はaの次が子音であれば、常にaは「ア」と発音されます。iについても英語はtipとkindでは発音が違いますが、フランス語の場合は次が子音であれば常に「ィ」です。またフランス語には英語のような強弱アクセントはなく、「この単語のどこの位置にアクセントがあるか」という試験問題はありえません。 ただし、フランス語はhと語尾のeは発音せず、また語尾の子音の多くは発音しません。 heur ウール(時間)、halle アル(ホール)、Yokohama ヨコアマ(横浜)type ティップ(型)、Parisパリ(パリ)、restaurantレストラン(レストラン)、chatシャ(猫)、pâtissierパティスィェ(お菓子職人。ただし女性はpâtissièreパティスィエール) また複数の単語がつながる場合、前の単語の語尾の子音の発音と後ろの単語の母音の発音がくっつく現象が英語よりも顕著です。英語にもI got it. Check it out. Stop it. などの文にこれがみられます。ラルク・アン・シエル(これはフランス語で「虹」の意味)という音楽グループが日本にありますが、これではフランスでは通じません。二番目のen「オン」が最初のl’arcの子音に合わさって「アルコンスィエル」となるからです。 【アルファべ alphabet】 フランス語は英語同様ラテン字を採用します。ただし補助的に用いる英語にはない文字が幾つかあります。またアルファべの発音のいくつかは英語と違っています。 Aア Bベ Cセ Dデ Eウ Fエフ Gジェ Hアッシュ I イ Jジ Kカ LエルMエム Nエヌ Oオ Pぺ Qク Rエル Sエス Tテ Uユ VヴェWドゥブルヴェXイクス Yィグレク Zゼド Çç セ・セディユ Cの下にあるひげのような記号は「セディラ」と呼ばれる符号で、フランス語、ポルトガル語、ルーマニア語などにみられます。フランス語はCのみに付され「セ・セディユ」と呼ばれます。ça,çu,çoのみに使われますが、ca cu coをカ、ク、コではなくサ、スュ、ソと発音させるために使います。 Ça va? サヴァ(「元気?」)reçu ルスュ(レシート)Françoisフランソワ(フランス人の男性の名前、女性はFrançoiseフランソワーズ) É é エ Eの上にある右上がりのアクセント符号は「アクサンテギュ」といいます。常に「エ」と発音します。 qualité カリテ(質)、décider デシデ(決める)。réalisme レアリスム(現実主義) Àà Ùù Èè A U E の上にある右下がりのアクセント符号は「アクサングラーヴ」といいます。Eの場合若干伸びますが(「エー」)、他は符号なしの場合と変わりません。ùはoù「どこ」という単語のみにしか用いられません。これはou「または」という単語との混同を避けるために使われているためです。 première プルミェール(最初の)、carièrre カリエール(キャリア)、crèmeクレーム(クリーム) Ââ Îî Ûû Êê Ôô 母音字の上にある山形の符号は「アクサンシルコンフレックス」といいます。かつてのこの符号のついた母音字の次にSがあったという名残です。英語の同類語には現在もSは残っているばあいが多いです。 château シャトー(「城」かつてはcastel 英語はcastle)aoûtウット(「8月」英語August) hôtel オテル(「ホテル」英語もhotel だがyouth hostelなどのようにhostelも使われる) ï ë ä 二つの点は「トレマ」と呼ばれるもので、前に母音がある場合、前の母音の発音とはつながらないことを意味します。Ï以外は固有名詞でしか使われません。 maïs マイス(とうもろこし) haïkuアイク(俳句) bonsaïボンサイ(盆栽) Citroën シトロエンヌ(シトロエン フランスの自動車メーカー) 【問題1】下記のアルファベットをフランス語読みで発音しなさい。 ①NHK ②PTT(フランスの郵便電話局。現在はフランステレコムとラポストに分かれている)③JR ④SNCF(フランス国鉄)⑤NTT ⑥TGV(フランス新幹線)⑦VCP(通信販売)⑧CP(小学校一年生)⑨UGC(フランスの映画配給会社)⑩PIB(国民総生産)⑪IVG(人工妊娠中絶)⑫SDF(ホームレス)⑬PS(フランス社会党)⑭DVD ⑮CD-ROM ⑯HLM(低所得者用公団住宅)⑰ADSL ⑱TPS(衛星放送)⑲BD(漫画)⑳RATP(パリ市交通局) 【問題2】これから言うアルファベットを書き取りなさい(10問)。 フランス語の数字(1) unアン 1 deuxドゥ 2 trois ト(ロ)ワ 3 ~ ~
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Ⅰ名詞の性 フランス語の名詞はすべて男性名詞と女性名詞に分かれます。 1)次の名詞は意味からして男性名詞、女性名詞の区別ができます。 (男性名詞) (女性名詞) homme オム 男 femme ファム 女 garçon ガ(ル)ソン 少年 fille フィーユ 少女・娘 père ペール 父 mère メール 母 frère フレール 兄または弟 sœur スール 姉または妹 coq コック 雄鶏 poule プール 雌鳥 taurau トロ 雄牛 vache ヴァッシュ 牝牛 2)次の名詞は意味からは判別できませんが、語形から判別できます。 (男性名詞) ment モン で終わる名詞 gouvernement グヴェルヌモン 政府 paiement ペイモン 支払い enseignement オンセーニュモン 教育 renseignement ロンセーニュモン情報 age アージュ で終わる名詞 ouvrage ウヴラージュ 作品 mariage マリアージュ 結婚 paysage ペイザージュ 風景 âge アージュ 年齢 isme ィスム で終わる名詞 réalisme レアリスム 現実主義 tourisme トゥリスム 観光 bouddhisme ブディスム 仏教 marxisme マルクシスム マルクス主義 ice イス で終わる名詞 bénéfice べネフィス 利益 édifice エディフィス 建造物 (女性名詞) tion スィョン で終わる名詞 (-sionも含む) station スタスィョン 地下鉄の駅 natation ナタスィョン 水泳 passion パッション 情熱 nation ナスィョン 国 é エ で終わる名詞 qualité カリテ 質 cité シテ 都市 université ユニヴェ(ル)シテ 大学 liberté リベ(ル)テ 自由 ence アンス で終わる名詞 science シアンス 科学 efficience エフィシャンス 効率性 license リサンス 学士号・免状・許可書 ée エ で終わる名詞 épée エペ 剣 fée フェ 妖精 entrée アントレ 入り口 rentrée ラントレ 学年の始まり(新年度)(フランスは9月) 3)それ以外の名詞は意味や語形だけでは男性か女性か判別できません。覚えるか慣れるかしなければなりません。 辞書での男性名詞・女性名詞の見分け方 仏和辞書には通例、単語の項目の次に(男)あるいは(女)と書いていたり、n.m.(ノム・マスキュラン=男性名詞)またはn.f.(ノム・フェミナン)と書いていたりしてこの名詞が男性か女性かを分けています。 職業名は通常男性のみ掲載し、女性形は男性形から派生します。 pâtissier パティスィエ お菓子職人 →女性はpâtissière パティスィエール sommelier ソムリエ ワイン係 →女性はsommelière ソムリエール (テレビなどで女性のワイン係やお菓子職人を「ソムリエ」や「パティシェ」と紹介している番組がありますが、これはあきらかに間違いです) 問題1 次の単語の意味と性別を調べなさい。 ①maison ②arbre ③livre(この単語は男性、女性それぞれに異なる意味があります) ④montagne ⑤pont ⑥école ⑦herbe ⑧feu ⑨nez ⑩thé 問題2 次の単語を辞書を使用しないで男性・女性に分けなさい。 ①acteur(俳優) ②actrice(女優) ③responsabilité(責任) ④idée (アイディア・発想) ⑤tante(おば) ⑥oncle(おじ) ⑦harcèlement (いやがらせ・ハラスメント)⑧sabotage(怠業・さぼること)⑨socialisme(社会主義) ⑩patience(忍耐) Ⅱ 名詞の数(単数・複数) 英語と同様にフランス語の名詞も複数形があります。 1)基本形 英語と同様に単数形にsをつければ複数形になります。ただし発音は変わりません。 (単数形) (複数形) orange オランジュ(オレンジ) → oranges オランジュ pomme ポム(りんご) → pommes ポム acteur アクトゥール(俳優) → acteurs アクトゥール femme ファム(女性) → femmes ファム 2)単数形にxがつくもの。発音は変わらない。 (単数) (複数) cheveu シュヴー(髪) → cheveux シュヴー genou ジュヌー(ひざ) → genoux ジュヌー château シャトー(城) → châteaux シャトー oiseau ワゾー(鳥) → oiseaux ワゾー 3)単数・複数同形のもの 語尾が-x, -s, -zの単語は複数形になっても変わらない。 (単数) (複数) prix プリ(賞) → prix プリ cas カ(ケース、場合、事件)→ cas カ raz ラ(潮、津波) → raz ラ 4)語尾が特殊変化するもの alで終わる単数形名詞は、複数になると-auxとなり、発音も変わる (単数) (複数) journal ジュルナル(新聞) → journaux ジュルノ cheval シュヴァル(馬)→ chevaux シュヴォ 5)まったく形が変わるもの (単数) (複数) œil オイユ(目) → yeux ユー 6)その他(語尾変化は通例だが、発音が変わるもの) (単数) (複数) œuf ウフ(卵) → œufs ウー os オス(骨) → os オー 問題1 次の単語の意味・性を調べた上で複数形にしなさい。また複数形になると発音が変わるものを指摘しなさい。 ①chou ②gateau ③nez ④bateau ⑤maison ⑥montagne ⑦pas ⑧arbre ⑨fils ⑩bœuf 問題2 次の複数形の単語を単数形に変えなさい。 ①ponts ②portes ③eaux ④coux ⑤cardinaux ⑥yeux ⑦as ⑧bas ⑨œufs ⑩frères フランス語の挨拶 【日常の挨拶】 Bonjour. ボンジュール おはよう、こんにちは (英語とは違ってhello, good morning, good afternoonの区別はない) Bonsoir. ボンソワール こんばんは (大体 日が暮れかけたころから用いる) Bonne nuit. ボンニュィ おやすみ Au revoir. オ(ル)ヴォワー(ル) さようなら (日本人にはほとんど「オヴァー」と聞こえる) Bon appétit ボナペティ さあめしあがれ。たくさん食べてください Merci. メルスィ ありがとう Merci beaucoup メルスィボク とてもありがとう Excusez-moi ごめんなさい Pardon すみません 注 「いただきます」や「ただいま」「おかえり」などの挨拶はフランス語にはない。 人に何かしてもらったとき、日本語では「すみません」と謝罪の言葉になるが、フランス語の場合、決して謝罪の表現を使ってはならない。Merciを使う。 【親しい友人などとの会話】 Salut! サリュ やあ Ça va? サヴァ 元気? Oui, ça va bien. ウイ・サヴァビアン うん、元気 (Ça va)très bien. (サヴァ)トレビアン とても元気 Comme si comme ça コムスィコムサ まあまあだね Ça ne vas pas サヌヴァパ 元気じゃないよ。最近うまくいってないよ。 À bientôt. アビアントー じゃまた。(別れの時の挨拶)Ciao チャオ もある。 【特定の日などの挨拶】 Joyeux Noël! ジョワイユノエル メリークリスマス Bonne année! ボナネ あけましておめでとう Bon anniversaire! ボナニヴェルセル 誕生日おめでとう Félicitation! フェリシタスィヨン (結婚、合格など)おめでとう Bon week-end! ボンウィーケン よい週末をお過ごしください Bon voyage! ボンヴォワイヤージュ よい旅行を Bon retour! ボンルトゥール 気をつけてお帰りください Bonne fête! ボンヌフェット よい祝日を Bonne fin de l’année! ボンヌファンドラネ よい年末を フランス語の数字(2) quatre カトル 4 cinq サンク 5 six シス 6 un œuf アンヌフ 卵一個 deux arbres ドゥーザルブル 木が2本 trois écoles トロワゼコール 3つの学校 quatre hommes カトロム 4人の男 cinq universités サンキュニベルシテ 5つの大学 six oiseaux シゾワゾー 6羽の鳥 数字+名詞は必ずリエゾンもしくはアンシェヌマンを伴うので発音に注意 発音 1)ai、ayとailの発音 aは原則として「ア」と発音しますが、ai, ayならびにailとなった場合は特定の発音になります。 aiとayは「エ」と発音します。 maison メゾン 家 saison セゾン 季節 raisin レザン ぶどう crayon クレヨン 鉛筆 ailは「アイユ」と発音します rail ライユ レール Versailles ヴェルサイユ ail アイユ にんにく 注 aï は「エ」ではなく「アイ」と発音します。 haïku アイク 俳句 bonsaï ボンサイ 盆栽 2)auの発音 au は原則として「オ」と発音します。 café au lait カフェオレ restaurant レストラン aurore オロール オーロラ 3)鼻母音anおよびainの発音 鼻母音とはフランス語やポルトガル語などに顕著に見られる発音です。たとえば、日本語では「パン」は「パ」と「ン」に二つに分けられて発音しますが、フランス語のpainは「パン」という風に分けて発音せず、鼻から一気に息が抜けるように発音します。また日本語の場合は「ン」の発音のときに口を閉じますが、フランス語の場合は口を閉じません。anとainの二つがありますが、前は「アン」よりは「オン」のように聞こえます。 tante タント おばさん chanson シャンソン 小唄 étudiant エテュディアン 学生(男子学生) pain パン パン certain セルタン ある幾つかの saint サン 聖人
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講義HP http //www1.odn.ne.jp/cah02840/ynu (携帯からも閲覧可) Ⅰ 不定冠詞・定冠詞 フランス語は英語と同様、会話や文章では名詞は通常冠詞を伴います。英語と大きく違うのはフランス語の冠詞は性と数によって変わるという点です。 1)不定冠詞 un une des 数 性 男性 女性 単数 un アン une ユヌ 複数 des デ 英語の不定冠詞は単数のみa、anがあります。フランス語の不定冠詞は男性単数形、女性単数形、複数形の三つがあり、それぞれunアン、uneユヌ、desデ となります。 男性形 単数 複数 pont ポン(橋) un pont アンポン des ponts デポン château シャトー(城) un château アンシャトー des châteaux デシャトー nez ネ(鼻) un nez アンネ des nez デネ 女性形 単数 複数 femme ファム(女) une femme ユヌファム des femmes デファム maison メゾン(家) une maison ユヌメゾン des maisons デメゾン fille フィユ(娘) une fille ユヌフィユ des filles デフィユ 2)定冠詞 le la les 英語の定冠詞はtheだけですが、フランス語は男性単数形、女性単数形、複数形の三つがあり、それぞれleル、laラ、lesレ となります。 数 性 男性 女性 単数 le ル la ラ 複数 les レ 男性形 単数 複数 pont ポン(橋) le pont ルポン les ponts レポン château シャトー(城) le château アンシャトー les châteaux レシャトー nez ネ(鼻) le nez ルネ les nez レネ 女性形 単数 複数 femme ファム(女) la femme ラファム les femmes レファム maison メゾン(家) la maison ラメゾン les maisons レメゾン fille フィユ(娘) la fille ラフィユ les filles レフィユ 3)縮約形 l’(エラポストロフ) 母音(アイウエオ音)で始まる単語に定冠詞le、laがつく場合、定冠詞はともにl’となります。 男性形 arbre アルブル(木) → l’arbre アルブル(le arbreにはならない) homme オム(男) → l’homme ロム(le hommeにはならない) 女性形 herbe エルブ(ハーブ、草) →l’herbe レルブ(la herbeにはならない) école エコル(学校) →l’ école レコル(la écoleにはならない) 4)リエゾン(連音) 同様に、母音で始まる単語に不定冠詞un uneがつく場合はリエゾンが生じます。ただし、縮約形はとりません。 男性形 arbre アルブル(木)→ un arbre アンナルブル(アンアルブルにはならない) homme オム(男)→ un homme アンノム(アンオムにはならない) 女性形 herbe エルブ(ハーブ、草)→une herbe ユネルブ(ユヌエルブにはならない) école エコル(学校) →une école ユネコル(ユヌエコルにはならない) 5)アンシェヌマン(鎖化) フランス語には「アンシェヌマン」という特殊な音声現象があります。たとえばシャンゼリゼという通りがありますが、これはChamps Élyséesという二つの単語からなっています。しかし前の単語はchamps「シャン」と発音し、最後のsは発音しません。ただし、次に母音で始まる単語Élysées「エリゼ」が来ると、発音しなかったsが後に来る単語の母音とくっついて「ゼリゼ」となるのです。冠詞の複数形desデ とlesレ も通常は最後のsは発音しませんが、次に来る単語が母音で始まる場合はsは発音し、次の単語の母音とくっつきます。 男性形 arbre アルブル(木)→ des arbres デザルブル(デアルブルにはならない) les arbres レザルブル(レアルブルではない) homme オム(男)→ des hommes デゾム(デオムにはならない) les hommes レゾム(レオムにはならない) 女性形 herbe エルブ(ハーブ、草)→des herbes デゼルブ(デエルブにはならない) les herbes レゼルブ(レエルブではない) école エコル(学校) →des écoles デゼコル(デエコルにはならない) les école レゼコル(レエコルではない) 問題1. 次の単語を定冠詞および不定冠詞をつけて単数・複数で表しなさい ①cheval ②père ③oiseau ④église ⑤œil ⑥montagne ⑦prix ⑧cheveu Ⅱ 会話「私の名前は~です」 私の名前は~です。 Je m’appelle+名前 ジュマペル 私は田中コウイチです。Je m’appelle Koïchi Tanaka ジュマペルコイシタナカ 私はミキといいます。Je m’appelle Miki. ジュマペルミキ あなたのお名前は何ですか? Comment vous appelez-vous? コモンヴーザプレヴー Ⅲ フランス語の数字(3) 7 sept セット、 8 huit ユィット 9 neuf ヌフ 10 dix ディス 注意 7、8、10は次に来る名詞が子音で始まる場合、最後の子音は発音しません。 sept ponts セポン 7つの橋。 (セットポンではありません) huit jours ユイジュール 1週間 (ユィットジュールではありません) 注 フランス語では1週間(une semaine ユヌスメーヌ)は8日とカウントされます。ちなみに2週間(deux semaines ドゥスメーヌ)は15日とカウントされます。 neuf maisons ヌフメゾン 9軒の家 dix dollars ディドラール 10ドル(ディスドラール ではありません) 次に母音で始まる名詞がきた場合は、すべてリエゾンします。 sept arbres セッタルブル 7本の木 huit euros ユィットゥロ 8ユーロ neuf oranges ヌヴォロンジュ 9個のオレンジ fはリエゾンするとvになります。 dix étudiants ディゼテュディアン 10人の学生 Ⅳ iの発音 1)英語のiは「アイ」と発音するばあいもあれば「ィ」と発音するばあいもあります。フランス語は原則としてすべて「ィ」と発音します。 英語 library ライブラリー 図書館 フランス語 librarie リブレリ 書店 英語 police ポリス 警察 フランス語 police 警察 2)ただし、ai、oiについては、それぞれ「エ」「ワ」と発音します。 aiは第2回レジュメを参照。 oie ワ がちょう oiseau ワゾー 鳥 Marie Antoinette マリアントワネット 注 oïは「ワ」ではなく、字の通り「オイ」と発音します。 égoïste エゴイスト 利己主義者 héroïne エロイーヌ ヒロイン・女傑 3)uiについては、uiは「ユィ」と一語で発音します。「ユ・ィ」ではありません。 huit ユィット 8 huile ユィル 油 cuisine キュィズィヌ 料理 4)eiについては字の通り「エイ」と発音しますが、実際には「エー」に聞こえます。 La Seine ラセィヌ セーヌ川 madeleine マドレイヌ マドレーヌ(お菓子) 5)-ilは「イル」ですが、-illは「ィユ」と発音します。 cil スィル まつげ pile ピル 電池 silence スィロンス 静か famille ファミーユ 家族 croustillant クルスティヨン ポテトチップス(注) fille フィユ 女の子 注 croustillant はカナダフランス語 ただし、mille(1000)は例外的に「ミル」と発音します。 mille feuilles ミルフイユ ミルフィーユケーキ 直訳すると「1000枚の葉」で、葉っぱを幾重にも重ねた形状からその名がついた。 6)鼻母音 –in(m) および-ein(m)、-oin 子音+in(m) は「アン」と発音します。「イン」にならないよう注意。 pin パン 松 timbre タンブル 切手 pinguin パングワン ペンギン infini アンフィニ 終わりのない gingembre ジャンジョンブル しょうが ainは第2回レジュメを参照 ein(m) も「アン」と発音します。 sein サン 胸 reins ラン 腰 Reims ランス (フランスの地方都市) oinは「ワン」と発音します。 coin コワン 町・街角 point ポワン 点 loin ロワン 遠い
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【フランス語はどんな言語か】 フランス語を日常何らかの形で話す人口は世界で約1.3億人。この数はドイツ語と日本語にほとんど同じです。しかし、日本語は日本だけ、ドイツ語はドイツ、オーストリアなどヨーロッパの数カ国でしか使われていないのに対してフランス語を使用する国は30カ国以上(ヨーロッパ、カナダ、アフリカ、中東など)あり、また多くの国際組織でも事務用語として採用されています。 ヨーロッパの言語(英語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語など)は「インド・ヨーロッパ語族」という言語ファミリーに属しています。これは太古の昔に共通の言語を有していたという説によるもので、語彙や文法構造は比較的類似しています。フランス語もこの語族にあることから、フランス語と英語はかなり近似した言語であるといえます。特に語彙についてはそのことが言え、英語語彙の実に7割はフランス語起源と言われています。たとえば次の語彙は英語・仏語ともに同形で、意味も同じか近似しています。 station (英語)駅 (フランス語)(地下鉄の)駅 mars (英語・仏語)3月 ただし英語はMarsと書く orange (英語・仏語) オレンジ decide (英語)決める (フランス語)(私、彼、彼女が)決める ただしフランス語はdécide long (英語・仏語) 長い フランス語は原形(男性単数形) また、英語の単語を知っていれば、意味を類推することができるフランス語の語彙も多くあります。 famille(家族)、rapide(速い)、nécessaire(必要な)、riz(米)、demander(求める) しかし、文法構造は英語とは異なる部分もあります。その典型は、フランス語は名詞が男性名詞・女性名詞に分けられ、これに係る形容詞や冠詞はその性や数によって変化する、という性の存在です。英語と日本語しか知らない者にとってはこれは非常に厄介な存在ですが、実はヨーロッパ語のほとんどそしてアラビア語の名詞は男性・女性、もしくは男性・中性・女性に分かれているのです。性のない言語は日本語をはじめとするアジアの諸言語、そしてヨーロッパ諸語の中では英語だけということになります。もう一つは動詞の語尾変化(活用といいます)が極めて多様である点です。英語も三人称単数現在形や過去形においては動詞の活用が見られますが非常に単純なのに対して、フランス語は一つの動詞単語について原則50近くもの活用があります(例)。 「歌う」chanter という動詞の活用 私は今歌っている 。Je chante maintenant. 直説法現在形 私は昨日歌った。J’ai chanté hier. 直説法複合過去 私は明日歌うだろう。Je chanterai demain. 直説法単純未来 彼が私の家に来たときは、私は歌っていた。 Quand il est venu chez moi, je chantais. 直説法半過去 彼が私の家に来るならば、私は歌を歌うだろうに。 S’il venait chez moi, je chanterais. 条件法 動詞語尾の活用の多様性はスペイン語、イタリア語、ポルトガル語などラテン系のヨーロッパ諸語(ロマンス諸語と言われます)の典型です。フランス語もこれに該当します。 発音(音声)は英語に比べると単純です。たとえば英語のaはtape、cat、allで発音が異なるのに対し、フランス語の場合はaの次が子音であれば、常にaは「ア」と発音されます。iについても英語はtipとkindでは発音が違いますが、フランス語の場合は次が子音であれば常に「ィ」です。またフランス語には英語のような強弱アクセントはなく、「この単語のどこの位置にアクセントがあるか」という試験問題はありえません。 ただし、フランス語はhと語尾のeは発音せず、また語尾の子音の多くは発音しません。 heur ウール(時間)、halle アル(ホール)、Yokohama ヨコアマ(横浜)type ティップ(型)、Parisパリ(パリ)、restaurantレストラン(レストラン)、chatシャ(猫)、pâtissierパティスィェ(お菓子職人。ただし女性はpâtissièreパティスィエール) また複数の単語がつながる場合、前の単語の語尾の子音の発音と後ろの単語の母音の発音がくっつく現象が英語よりも顕著です。英語にもI got it. Check it out. Stop it. などの文にこれがみられます。ラルク・アン・シエル(これはフランス語で「虹」の意味)という音楽グループが日本にありますが、これではフランスでは通じません。二番目のen「オン」が最初のl’arcの子音に合わさって「アルコンスィエル」となるからです。 【アルファべ alphabet】 フランス語は英語同様ラテン字を採用します。ただし補助的に用いる英語にはない文字が幾つかあります。またアルファべの発音のいくつかは英語と違っています。 Aア Bベ Cセ Dデ Eウ Fエフ Gジェ Hアッシュ I イ Jジ Kカ LエルMエム Nエヌ Oオ Pぺ Qク Rエル Sエス Tテ Uユ VヴェWドゥブルヴェXイクス Yィグレク Zゼド Çç セ・セディユ Cの下にあるひげのような記号は「セディラ」と呼ばれる符号で、フランス語、ポルトガル語、ルーマニア語などにみられます。フランス語はCのみに付され「セ・セディユ」と呼ばれます。ça,çu,çoのみに使われますが、ca cu coをカ、ク、コではなくサ、スュ、ソと発音させるために使います。 Ça va? サヴァ(「元気?」)reçu ルスュ(レシート)Françoisフランソワ(フランス人の男性の名前、女性はFrançoiseフランソワーズ) É é エ Eの上にある右上がりのアクセント符号は「アクサンテギュ」といいます。常に「エ」と発音します。 qualité カリテ(質)、décider デシデ(決める)。réalisme レアリスム(現実主義) Àà Ùù Èè A U E の上にある右下がりのアクセント符号は「アクサングラーヴ」といいます。Eの場合若干伸びますが(「エー」)、他は符号なしの場合と変わりません。ùはoù「どこ」という単語のみにしか用いられません。これはou「または」という単語との混同を避けるために使われているためです。 première プルミェール(最初の)、carièrre カリエール(キャリア)、crèmeクレーム(クリーム) Ââ Îî Ûû Êê Ôô 母音字の上にある山形の符号は「アクサンシルコンフレックス」といいます。かつてのこの符号のついた母音字の次にSがあったという名残です。英語の同類語には現在もSは残っているばあいが多いです。 château シャトー(「城」かつてはcastel 英語はcastle)aoûtウット(「8月」英語August) hôtel オテル(「ホテル」英語もhotel だがyouth hostelなどのようにhostelも使われる) ï ë ä 二つの点は「トレマ」と呼ばれるもので、前に母音がある場合、前の母音の発音とはつながらないことを意味します。Ï以外は固有名詞でしか使われません。 maïs マイス(とうもろこし) haïkuアイク(俳句) bonsaïボンサイ(盆栽) Citroën シトロエンヌ(シトロエン フランスの自動車メーカー) 【問題1】下記のアルファベットをフランス語読みで発音しなさい。 ①NHK ②PTT(フランスの郵便電話局。現在はフランステレコムとラポストに分かれている)③JR ④SNCF(フランス国鉄)⑤NTT ⑥TGV(フランス新幹線)⑦VCP(通信販売)⑧CP(小学校一年生)⑨UGC(フランスの映画配給会社)⑩PIB(国民総生産)⑪IVG(人工妊娠中絶)⑫SDF(ホームレス)⑬PS(フランス社会党)⑭DVD ⑮CD-ROM ⑯HLM(低所得者用公団住宅)⑰ADSL ⑱TPS(衛星放送)⑲BD(漫画)⑳RATP(パリ市交通局) 【問題2】これから言うアルファベットを書き取りなさい(10問)。 フランス語の数字(1) unアン 1 deuxドゥ 2 trois ト(ロ)ワ 3 ~ ~
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Ⅰ 動詞êtreの直説法現在形の活用 英語のbe「~である」「いる」にあたるフランス語の動詞はêtreエートルです。英語のbeは主語によって現在形ではam, are, isに変化しますが、フランス語はすべての人称および単数・複数で異なる変化をします。 単数 複数 1人称 Je suis ジュスィ (私は~である) Nous sommes ヌーソム(私たちは~である) 2人称 Tu es テュエ (君は~である) Vous êtes ヴーゼット (あなたは~である) 3人称 Il est イレ (彼は~である) Elle est エレ (彼女は~である) Ils sont イルソン (彼らは~である) Elles sont エルソン (彼女らは~である) 注tuとvousの区別は厳密には「あなた」と「あなたたち」ではない。複数形「あなたたち」はすべてvousだが、単数形については「君」など親しい間柄についてのみtuで、初対面の人や目上の人、格式ばったときは相手が単数でもvousを用いる。「あなた」を親しいかそうでないかで異なる主語を用いるのは英語以外のヨーロッパ語すべてに見られる。 注2 英語にはit(それ)およびits(それら)が三人称にあるが、フランス語にはない。フランス語は名詞はすべて男性名詞か女性名詞に分かれるので、物が主語の場合はそれが男性名詞ならilを女性名詞ならelleを使えばよい。 1)肯定文 être 動詞の肯定文は英語同様に「主語+述語+補語」となる。 Je suis un garçon. ジュスィザンガルソン 私は少年です。 Tu es une fille. テュエズュヌフィユ 君は少女です。 Il est japonais. イレジャポネ 彼は日本人です Nous sommes français. ヌーソムフランセ 私たちはフランス人です。 Vous êtes étudiants. ヴーゼットゼテュディアン あなたたちは学生です。 Elles sont des amies de Pierre. エルソンデザミドピエール 彼女たちはピエールの友達です。 注 「友達」は次の通りとなる。 男友達 un ami 女友達 une amie 男友達(複数)des amis 女友達(複数)des amies 発音はすべて「アミ」だが、冠詞がつくとリエゾンないしはアンシェヌマンが生じる。 注 補語が所属(国籍や職業)を表す場合は冠詞はつかない。それ以外の場合は冠詞がつく。 Je suis professeur. ジュスィプロフェッスール 私は教授です。 Nous sommes étrangers. ヌーソムゼトランジェ 私たちは外国人です。 Je suis un chat. ジュスィザンシャ 我輩は猫である。 Nous sommes des femmes. ヌーソムデファム 私たちは女です。 問題1 ( )にêtreを活用させていれなさい。 ①Taro ( )un garçon. ②Je m’appelle Hideki Hasegawa. Je ( ) professeur. ③Le chat et* le chien ( )un animal**. et ~と 「エ」と発音し、英語のandに相当。*animal アニマル 動物 ④Nous ( )japonais. ⑤Tu ( )une fille. ⑥Vous ( )des amis de Taro. 2)否定文 次のようになります。 主語+ne+être動詞+pas Je ne suis pas ジュヌスィパ 私は~ではない。 Tu n’es pas テュネパ 君は~ではない。 Il n’est pas イルネパ/ Elle n’est pas エルネパ 彼(彼女)は~ではない Nous ne sommes pas ヌヌソムパ 私たちは~ではない Vous n’êtes pas ヴネトパ あなたは~ではない。 Ils ne sont pas イルヌソンパ/Elles ne sont pas エルヌソンパ 彼ら(彼女ら)は~ではない。 Le chat n’est pas une fleur. Il est un animal. ルシャネパズュヌフルール イレタンナニマル ネコは花ではありません。(それ(猫)は)動物です。 問題2 問題1の例文をすべて否定文に変えなさい。 3)疑問文 第3回レジュメにもあるように、疑問文は次の幾つかの形態があります。 ①肯定文の語尾を上げる。 Tu es étudiant? テュエエテュディアン↗ 君は学生かい? ②肯定文の前にest-ce queを付す。 Est-ce que tu es étudiant? エスクテュエエテュディアン ③英語と同様、主語と述語を入れ替える(これが一般的) Es-tu étudiant? エテュエテュディアン↗ この場合、倒置された述語と主語の間に「ー」を入れます。 問題3 問題1の例文をすべて疑問文に変えなさい。ただし③の形式にすること。 Ⅱ 数字 30から60まで フランス語の数字の30、40、50、60は次の通りです。 trente トロント quarante カロント cinquante サンコント soixante ソワソント 31、32、33、・・・・67、68、69については前の回の20を参照。 問題4 今から言う数字をフランス語で書き取りなさい。また、今から言うフランス語の数字を日本語では何ですか? Ⅲ 会話 「ここに~がある。voici」「あそこに~がある。voilà」 1)Voiciとvoilà ①物に対して 「~がある」という表現は、voiciヴァスィ「ここに~がある」、voilàヴァラ「あそこに~がある」という二通りがあります。「物が」あるというシチュエーションに使います。 Voici une photo de* famille ヴァスィ・ユヌフォトドゥファミーユ ここに家族の写真があります。 Voici le Tour Eiffel.** ヴァスィ・ルトゥーレッフェル これがエッフェル塔です(ここにエッフェル塔があります) deドゥは英語のofに近いフランス語の前置詞で、「~の」「~から」「~について」などの意味があります。 le Tour Effel は「ル・トゥール・エッフェル」ではなく、「ルトゥーレッフェル」とリエゾンします。tourは塔 Voilà une voiture. ヴァラ・ユヌヴォワチュール あそこに車があります。 Voilà l’Arc de Triumphe. ヴァララルクドゥトリヨンフ あれが凱旋門です(あそこに凱旋門があります) ②人に対して voiciやvoilàの次に人や人の名前がくるときは、「~がある、いる」という意味ではなく。初対面の人に紹介する時の決まり文句です。 Pierre Durand Bonjour. (ピエール・デュラン: こんにちは) Kenji Yamamoto Bonjour Monsieur Durand. Enchanté*. Voici Yoko, ma femme**. (山本健次:こんにちはデュランさん。はじめまして。こちらにいるのが私の妻の陽子です) Durand Bonjour madame. (デュラン:こんにちは、奥さん) Yoko Enchantée*. (陽子:始めまして) Durand Et là-bas***, voilà Marie, ma femme**. (デュラン:そして向こうにいるのが、私の妻のマリーです) Kenji et Yoko Enchantés*. (山本夫妻:はじめまして) enchanté アンシャンテ 「はじめまして」 女性が言うと女性形、複数で言うと複数形になるので注意。ただし発音は変わらない。 ma femme マファム ma(私の)の後にfemme(女)が来ると、「妻」という意味になります。ただし正式に結婚してなくても使えます。 là-bas ラバ 向こうに 英語のover thereに近い表現。 2)Il y a Il y aイリヤ も「~がある」という表現で一般的に使われます。ただしこれは「物がある」場合にのみ使用し、人や動物が「いる」という表現には使われません。また、il y aは否定文や疑問文にすることができます。 ①肯定文 Il y a un crayon sur* la table**. イリヤアンクレイヨン・スュルラタブル 机の上に鉛筆があります。 *sur 「~の上に(前置詞)」 英語のonに相当 **table 「テーブル、机」 英語は食事などに使用する台などをtable、勉強をする台などをdeskと書くがフランス語は両方ともtable。ただし発音は「タブル」。 Il y a des lits* dans** la maison. イリヤデリ・ダンラメゾン 家の中にはベッドが(幾つか)あります。 lit ベッド(男性単数形) dans 「~の中に(前置詞)」英語のinに相当 ②疑問文 「~はありますか」はY a-t-il~?ヤティル、もしくはEst-ce qu’il y a ~?エスキリヤとなります。肯定文の語尾を上げても構いません。 Y a-t*-il un crayon sur la table? ヤティルアンクレイヨン・スュルラタブル 机の上に鉛筆がありますか? Oui, il y en** a. ウィ イリアンナ はいあります。 Est-ce qu’il y a des lits dans la maison? エスキリヤデリ・ダンラメゾン 家にはベッドがありますか? Non, il n’y en**a pas. ノン イルニョンナパ いえ、ありません。 t は語調の調和のために加わっただけで、特に意味はない。 en これは「鉛筆」や「ベッド」という名詞を繰り返すことを避けるために用いられる代名詞である。もちろん「はい、鉛筆があります」「いいえ、ベッドはありません」とフランス語で答えても良いが、普通このような回りくどい返事はしない。
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Ⅰ 動詞avoirの否定文 1) 動詞avoirの否定形は、etreと同じように、neとpasではさんで作ります。次のようになります。ただし、すべてのavoirの活用形は母音で始まるために、neはすべてn’の形態をとります。 単数 複数 1人称 Je n’ai pasジュネパ Nous n’avons pas ヌーナヴォンパ 2人称 Tu n’as pasテュナパ Vous n’avez pas ヴーナヴェパ 3人称 Il n’a pas イルナパ Elle n’a pasエルナパ Ils n’ont pas イルノンパ Elles n’ont pasエルノンパ J’ai deux frères. 私には兄弟が二人います(私は二人の兄弟をもつ)。 ⇒Je n’ai pas de* frère. 私には兄弟はいません。 注意 avoirやその後に習う動詞の否定文では、直接目的語(~を)の不定冠詞un, une, desはすべてdeになります。 Tu as un chat. 君はネコを飼っています(君はネコを一匹もつ)。 ⇒Tu n’as pas de chat. 君はネコを飼っていません。 Il a une voiture rouge. 彼は赤い車をもっています。 Il n’a pas de voiture rouge. 彼は赤い車は持っていません。 Nous avons une grande maison. 私たちは大きな家を持っています。 Nous n’avons pas de grande maison. 私たちは大きな家は持っていません。 Vous avez une fille très intelligente. あなたにはとても賢い娘がいます(あなたはとても賢い娘を持っています)。 Vous n’avez pas de fille très intelligente. あなたにはとても賢い娘はいません。 Elles ont des chiens méchants. 彼女たちは猛犬を飼っています。 méchant (人間が)性格の悪い、意地の悪い、可愛くない(動物が)獰猛な Elles n’ont pas de chiens méchants. 彼女たちは猛犬は飼っていません。 問題1 次の和文をフランス語で書きなさい。 ①太郎には姉妹がいません。 ②ミカとノリコは携帯電話(単数)を持っていません。 ③彼らは白い馬(複数)を飼っていません。 Ⅱ:avoirと無冠詞名詞の熟語 avoirには無冠詞の熟語があり、重要なものが多いので、覚えて置いてください。だいたいは体調や心理状態を表します。 ①avoir mal àマラ +体の場所 「~が痛い」 単に「痛い!」だけは、J’ai mal. ジェマル 頭が痛い avoir mal à la tête マララテット J’ai mal à la tête私は頭が痛い。 ②avoir faim ファン 「おなかがすいた、空腹である」 As-tu faim? アテュファン おなかすいた? ③avoir soif ソワフ 「のどが渇いた」 Nous n’avons pas soif maintenant. 私たちは今はのどが渇いていません。 ④avoir sommeil ソメイユ 「眠い」 Avez-vous sommeil? Non, je n’ai pas sommeil. 眠いですか? いえ、眠くありません。 ⑤avoir chaudショー/froidフロワ「暑い/寒い」 ⑥avoir raison レゾン/tortトール「正しい/間違っている」 Vous n’avez pas raidon. Vous avez tort. あなたの言っていることは正しくありません。間違っています。 ⑦avoir peur プール 「怖い」 Elles ont peur. Elle ne sont pas braves. 彼女たちは怖がっています。意気地なしです(勇敢ではありません)。 Ⅲ:形容詞の特殊性変化(2) 形容詞の性変化は前回述べたように幾つかの特例があります。今回は二つ取り上げます。 1)男性単数形形容詞が-erで終わるもの。 -èreとなり、eが加わるだけでなく、rの前のeがèになります。 男性形 女性形 単数形 cherシェール chèreシェール 複数形 chersシェール chèresシェール cherは「高価な」「親しい」という意味です。 同様の変化をする形容詞は次の通りです。 étranger エトランジェ 外国の、奇妙な particulier パルティキュリエ 特別な、個別の また、-erで終わっている職業名についても、女性の場合は、同じ変化をします。 cuisinier キュイズィニエ 料理人 cuisinière キュイズィニエール 女料理人 pâtissier パティスィエ お菓子職人 pâtissière パティスィエール 女性のお菓子職人 couturier クチュリエ 針子・ファッションデザイナー couturière クチュリエール 女性デザイナー chansonnier シャンソニエ シャンソン歌手、chansonnière シャンソニエール シャンソン女流歌手 2)男性単数形形容詞が、-s, -on, -en, -ot, -el, -ilで終わるもの。 女性形にする場合はnをもう一つ加えてeをつけます。-sse, -onne, -enne, -otte, -elle, -ille 男性形 女性形 単数形 bonボン bonneボンヌ 複数形 bonsボン bonnesボンヌ bonは「良い」という意味です。 同様の変化をする形容詞は次の通りです。 sot→sotte おろかな、bas→basse低い、gentil→gentilleやさしい。 また、これらの語尾で終わっている職業や地位、国や地方についても、女性の場合は同様の変化をします。 breton ブルトン ブルターニュ人 →女性 bretonne ブルトンヌ coréen コレアン 韓国人 →女性 coréenne コレエンヌ lycéen リセアン 高校生 →女子高生 lycéenne リセエンヌ 問題2 次のカッコ内の形容詞を性数一致させなさい。 良薬は苦い Les (bon )médicaments sont (amer). その黒い石は軽い La pierre (noir) est (leger). アンナさんはイタリア人女性ですか? いいえ彼女はカナダ人女性です。 Est-ce qu’Anna est (italien)? Non, elle est (canadien). 彼女たちはおろかだ。Elles sont (sot) ヒロシとアキラはその村にやってきた初めての日本人だ。 Hiroshi et Akira sont les (premier)* japonais dans le village. 英語同様、フランス語も「最初の」「最後の」「第何番目の」などのように序数が名詞の前に来ると、冠詞を伴います。 Ⅲ:数字 100以上の数字は次の通りです。 100 cent 101 cent un 102 cent deux, 110 cent dix, 199 cent quatre-vingt-dix-neuf 200 deux cents, 300 trois cents, 400 quatre cents, 500 cinq cents, 999 neuf cents quatre-vingt-dix-neuf. Ⅳ:発音練習―rの発音 フランス語のrの発音は英語や日本語、あるいは他のロマンス系諸言語(イタリア語、スペイン語など)とはまったく違います。英語はいわゆる「巻き舌」(→舌を上にそらせて、のどの奥で発音する)です、フランス語も「舌を巻く」点では英語と同じですが、英語とは逆に舌を下にそらせ、舌の先端を下の歯茎の裏側につけてこのとき舌と口蓋下部との間にできる空間で発音します。俗に言う「うがいをするときの発音」です。ただし日本人などアジア系の人々のフランス語のrの発音はこのうがいが「強すぎる」といわれることが多いです。南フランスやコルシカ島では他のロマンス語と同様の「べらんめえ」調になりますが、これはどうもパリなどから見れば洗練されていない発音に聴こえるようです。 どうしてもこの発音ができない場合は[g]あるいは[h]と発音するか(語頭)、発音を飛ばすか(語頭以外)しても構いません。 事例 rose ローズ(バラ)→「ゴーズ」「ホーズ」と発音しても構わない。 riz リ(米)→「ギ」「ヒ」と発音しても構わない。 radio ラディオ(ラジオ)→「ガディオ」「ハディオ」 métro メトロ(地下鉄)→「メト」 pourquoiプルクワ(なぜ)→「プックワ」 Franceフロンス(フランス)→「フォーンス」
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音楽用語のフランス語を和仏・仏和でまとめています。 -
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bookmark_choix bookmark_choix bookmark_choix
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Ⅰ -ir動詞の活用(その1) 1)-ir規則動詞の活用 ir規則動詞の活用は次のようになります。 finir終わる 単数 複数 1人称 Je finisジュフィニ Nous finissonヌーフィニソン 2人称 Tu finisテュフィニ Vous finissezヴーフィニセ 3人称 Il finitイルフィニ Ils finissent イルフィニス 同様の変化をするir動詞 choisir 選ぶ obéir 従う grandir大きくなる など 問題1 上の三つの動詞について、すべての活用を記しなさい。 2)-ir不規則動詞の活用 ①今週はまず-tir, -vir型不規則動詞の活用を取り上げます。 partir(出発する)の場合 単数 複数 1人称 Je parsジュパール Nous partonsヌーパルトン 2人称 Tu parsテュパール Vous partezヴーパルテ 3人称 Il partイルパール Ils partentイルパルト 同様の変化をする動詞 sortir 出る sentir 感じる servir奉ずる、サービスする 問題2 次の和文を仏訳しなさい 私は今日、外出する。 あなたは仕事(le travail)を終えますか? 彼らはその赤い車を選びません。 Ⅱ:形容詞の特殊性変化(4) 男性単数形が-fで終わる形容詞は、女性単数形は-veに 複数形はそれぞれの単数形にsを加えます 例 naïf 無邪気な sportif スポーツが得意な 男性形 女性形 単数形 naïf sportif naïve sportive 複数形 naïfs sportifs naïves sportives 同様の変化をする形容詞 positif 積極的な négatif 否定的な attentif 注意深い 2)その他女性形が特殊変化するもの(複数形はそれぞれの単数形にsをつける) ①公の public (男性形) ⇒ publique (女性形) トルコのturc ⇒turque, ギリシャのgrec ⇒greque も同様の変化 発音は変わらない。 bancs publics ベンチ(複数)、tragédie greque ギリシャ悲劇 ②長い long(男性形) ⇒longue (女性形) 発音は男性形の場合は「ロン」、女性形は「ロング」です。 ③白い blanc(男性形) ⇒blanche (女性形) 発音は男性形の場合は「ブラン」、女性形は「ブランシュ」 率直なfranc ⇒franche も同様の変化です。 Emiko est franche エミコははっきりものを言う性格だ。 Voilà le Mont Blanc ほら、あそこにあるのがモンブラン(=白い山)です。 La Blanche Neige 白雪姫 (neige=雪) ④新鮮な、涼しいfrais(男性形) ⇒fraîche 男性形は「フレ」、女性形は「フレッシュ」となります。複数形は男性は不変、女性形はsが加わります。 Les huîtres d’ici* sont frais ここのカキは新鮮だ。*iciここ ⑤甘い doux (男性形)⇒douce(女性形) 男性形は「ドゥー」、女性形は「ドゥース」となります。複数形は女性形のみsがつきます。 嘘の、偽りの faux(フォー)も同様に女性形はfausse(フォース)となります。 la fausse monnaie 偽造通貨 généreux 寛大な sérieux まじめな 問題2 次のカッコ内の形容詞を性数一致させなさい。 アテネはギリシャの首都である。Athène est la capitale (grec). その魚は新鮮ですか? Est-ce que la poisson est (frais)? 私は甘いお菓子は好きでない。Je n’aime pas les gateaux (doux) あそこに長い橋がいくつかあります。Il y a des (long) ponts. アメリカ大統領はホワイトハウスに住んでいます。 Le président américain habite dans la Maison (branc) Ⅲ:月を覚えましょう(すべて男性名詞です) 1月 janvier 2月février, 3月mars 4月 avril 5月mai 6月juin 7月 juillet 8月août 9月 septembre 10月octobre 11月 novembre 12月 décembre 年月日は日、月、年の順に言います。また「何年何月何日に、」を文章で用いる場合は、日付の前にleまたはauをおきます。 私は1970年4月16日に生まれました。Je suis né au 16 avril 1970. 日付は「1日」だけpremierと序数で表しますが、他の日付は基数となります。 「何月に」と日付なしで表現する場合は「~に」にあたる前置詞はenを使用します。 私は九月に旅行する。Je voyage en septembre. Ⅳ:発音練習―鼻母音の発音 フランス語の発音の最大の特徴は「鼻母音」(鼻腔から抜ける音声)があることです。たとえば日本語の場合は「ん」という発音は、一つの音節(シラバス)として数えられます(たとえば俳句や和歌の字数に「ん」が数えられます)。英語の場合は、nの発音は一音節とは考えられませんが、たとえばcanという単語は[kæn]というふうに三つの独立した音素からなると考えられています。これに対してフランス語のan(-am-), in(-im-), un(-um-), en(-em-), on(-om)は、この部分が一つの音声と考えられていて、つまりanという音声は英語ならばaとnが組み合わされたものですが、フランス語ではそうではなく、aが「鼻母音化」するだけなのです。 もう一つ重要な点は、in(-im-)とen(-em-)の音声です。フランス語以外の話者は鼻母音を理解できてもよくこれを「イン」「エン」と発音していますが、これは誤りで、どちらもカタカナで書くと「アン」です。ただし、inは鋭い「アン」に聴こえ、enはむしろ「オン」に近いように聴こえます。類似の単語に気をつけてください。 Provence プロヴァンス地方 province (パリに対する)地方、(カナダなどの)州 important アンポルタン 重要な (「インポルタン」ではない) Inde アンド インド Pékin ペカン 北京 Finlande ファンランド フィンランド pinguin パングワン ペンギン gingembre ジャンジャンブル しょうが cinq cent cinquante-cinq サンサンサンコントサンク 555 point ポワン 点
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フランス語 追加問題集がある。 http //www.takke.jp/pss/additional_questions/xenofer3.php こういうサイトもあるが、megaupload閉鎖に伴い問題集をダウンロードできなくなった。 pss français projet http //d.hatena.ne.jp/pssfrenchproject-shina_aya/ ※上記サイトの管理人宛に問題集の再公開を依頼⇒管理人自身が紛失されたとのこと(2013/6/6 takke) 音声導入の方法についてはMicrosoft Agentを使う方法とMSSpeech_TTSを使う方法がある。 Microsoft Agentを使う方法 フランス語lhttsfrf.exeとagtx040C.exeをインストールする。 Microsoft Agentには Veronique, French, L$H TTS3000 女性 Pierre, French, L$H TTS3000 男性 MSSpeech_TTSを使う方法 MSSpeech_TTS_fr-CA_Harmonie カナダのフランス語 MSSpeech_TTS_fr-FR_Hortense フランスのフランス語 をインストールする。 音質について言うと、MSSpeech_TTS_fr-FR_Hortense フランスのフランス語のほうが、Microsoft Agentよりも良い。 PssEditorでパターンセレクタ(品詞等)の各ボタンの右クリックメニューからパターンを編集できるようになった。 これを使って【男性名詞】【女性名詞】を追加すると良い。 これを使ってÀÂÆÉÊÈËÎÏÔŒÛÙÜÇàâæéêèëîïôœùûüçを追加しても良い。 PDIC辞書としては次の辞書がある。 PDIC辞書の収録語数は約37,000語。 フリーソフトである。 http //rd.vector.co.jp/soft/win95/edu/se217092.html 単語数は2215語 -- 名無しさん (2013-09-19 03 27 13) 名前 コメント